静止画の加工テクニック
通常、サイバーショットなどのデジタルスチルカメラはオートのままでも美しく撮影できますが、時として、色や明るさを調整したい場合もあります。そこでソニーオリジナルソフトウェア「PictureGear Studio(ピクチャーギア・スタジオ)」を使用して、デジタルスチルカメラの撮影写真を調整する方法をご紹介します。

「PictureGear Studio」を使用した画像調整の方法
  「PictureGear Studio」にはデジタル写真の取り込み・管理、印刷、画質の調整、アルバム編集などのたくさんの機能があります。
ここでは、撮影してきた写真の色や明るさを調整して美しい写真に仕上げてみましょう。

デジタル写真をバイオに取り込む
1 「PictureGear Studio」のスタート画面から[写真を取り込む]アイコンをクリックします。
ここから表示されるガイドに従って作業を進めます。
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2 メモリースティックやデジタルスチルカメラをバイオに接続して、「PictureGear Studio」を起動します。
[写真を取り込む]アイコンをクリックします。
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3 取り込む写真の保存フォルダ名を指定します。
「新規フォルダに取り込む」をチェックし、フォルダ名を入力します(ここでは「撮影素材2003」)。
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4 [取り込み開始]ボタンをクリックします。写真をバイオに取り込んでいきます。
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5 「取り込み完了」タブを押し、画像を一覧させて一連の取り込み作業が終わります。
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画像の調整
1 調整したい画像をダブルクリックして拡大表示させます。
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2 [補正]ボタンをクリック、表示されたメニューから[画像一発補正]を選択します。
自動的に画像が補正されます。
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3 自動的に画像が補正されます。「画像一発補正」は、ワンクリックで画像を自動的に見やすい画質に調整します。
※ただし、画像の明暗差が大きい場合や、撮影時の光の条件が特殊な場合には、正しく調整できないことがあります。そのときには、ページ最後でご紹介するその他の補正機能を使って調整してください。

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補正前の画像
補正後の画像
 



スポーツパックの準備
1 画像の必要な部分を切り取るには「トリミング」機能を使用します。
[トリミング]ボタンをクリックします。[画像のトリミング]画面がポップアップします。
画面左下の「縦横比」の▼をクリックしてメニューから画像のタテ、ヨコの比率を選択します(ここでは「元画像と同じ縦横比」)。
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2 画像の周囲にある赤いポイントをドラッグすると、設定した比率を保ったままトリミングエリアが変わります(「縦横比を固定しない」に設定した場合は自由に変わります)。
エリア内にマウスカーソルを置くと十字のカーソルに変わるので、その状態でドラッグすればエリアそのものが移動します。
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3 トリミングしたい範囲を決めたら[切り抜く]ボタンをクリックします。
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画像を保存する
1 ここまでの作業した画像を別名で保存します。
[保存]ボタンをクリック、メニューから[別名で保存]を選択します。
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2 [名前を付けて保存]ダイアログで、保存先を指定し、名前を入力します。
「ファイルの種類」では5種類のファイルフォーマットを選択できます。ここでは「JPEG」を選択、[保存]ボタンをクリックします。
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■ファイルフォーマットについて
「JPEG」…風景や写真データなどを圧縮保存するのに効果的です。圧縮率が高い(データ容量が軽くなる)のに色の再現性が高いので、ホームページに使う画像などは主にこの形式で保存します。
「BMP」…Windows環境では基本の画像フォーマットです。汎用性があるので、他のグラフィックソフトで開く場合にはこの形式で保存します。
「PNG」…ホームページ用に開発されたフォーマットで、一部のブラウザで表示可能です。GIFよりも多くの色数を持つことができます。
「TIFF」…異なるアプリケーション間とプラットフォーム間(WindowsとMacintoshなど)でファイルをやり取りする場合に使われます。
「GIF」…圧縮率が高く、ホームページに使う画像にはこの形式で保存します。とくに、ロゴマーク、イラスト、漫画などの実線やベタ塗りの面積が多いもの、もともと色数が少ないものなどが適しています(256色しか色情報を持つことができません)。




その他の画像調整機能

ブライトネス・コントラスト補正
画像が暗かったり、明るすぎる場合に使用します。
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  ・「ブライトネス」で画像の明るさを調整します。スライダーを右にドラッグすると明るくなります。
・「コントラスト」は画像の明暗差を調整します。メリハリ感のある画質にしたい場合には右に、淡いイメージに仕上げたい場合には左にスライダーをドラッグします。


色相・彩度・明度補正
  画像の色を調整したい場合に使用します。
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  ・日陰で撮影した青っぽい画像、室内で撮影した黄色っぽい画像などは「色相」を調整することにより、色合いを自然な感じに補正できます。
・「彩度」は色の濃さを調整します。「コントラスト」と組み合わせて使用すると、淡いイメージがより美しく調整できます。
・「明度」は「コントラスト」と同じく、画像の明るさを調整します。


ガンマ補正
  画像の暗い部分が黒くつぶれてしまったり、逆に黒い部分がグレーになっている場合に使用します。
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  「ガンマ値」を高く設定すると黒い部分が明るく変化します。


シャープネス補正
  画像がぼやけて見える場合に使用します。
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  「効果」を強く設定すると、画像の輪郭が強調されるので、被写体の形状がはっきり見えるようになります。ただし完全にピントがぼけている画像のピントを合わせることはできません。

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