古いビデオの取り込み方法
お子さんが小さかったころに撮影したビデオですと、ベータマックスや8ミリビデオ、VHSなどに記録されている場合もあります。このようなアナログフォーマットで記録されたビデオテープの映像をバイオに取り込んで、デジタル映像にする方法をご紹介します。

 
 パソコンの動画フォーマットの種類
パソコンで使用される代表的な動画フォーマットには「DV」と「MPEG2」フォーマットがあります。
[DVフォーマット]…精度の高い編集をするときに使用
画面の表示サイズや圧縮率が高画質に設定されているので、多くの保存スペースが必要です。
フレームごとに単独で圧縮されています。
DVフォーマットからMPEG2フォーマットへはDVの高画質を維持して変換することができます。

[MPEG2フォーマット]…DVD作成などの映像加工に利用
画面の表示サイズや圧縮率を変更することができ、画質と録画時間の調整が可能です。
複数のフレームをグループ化して圧縮しています。
精度の高いビデオ編集には不向きです。DVD作成などの簡単な映像加工に利用します(ソニーオリジナルソフト「Click to DVD」はフレーム単位での編集も可能です)。


*フレームと圧縮について
ビデオテープに記録されている映像は、1秒間に30枚の静止映像で構成されており、この一つひとつの画像を「フレーム」といいます。フレーム単位で構成されたビデオ映像をパソコンに取り込むときには、映像のデータ量を少なくするために圧縮がかけられます。
DVフォーマットでは、各フレームごとに単独で圧縮されています。MPEG2フォーマットでは、複数のフレームをまとめて圧縮しています。したがってフレーム単位での精度の高い編集には、フレームが単独で成立しているDVフォーマットが適しています。


DVフォーマットで取り込む方法
  アナログフォーマットのビデオ映像をDVDに焼く前に編集したり、静止画として活用したい場合には、ソニーオリジナルソフト「DVgate Motion」や「DVgatePlus」を使用して、DVフォーマットでバイオに取り込みます。
この場合、お手持ちのバイオの「アナログ-DV変換」機能の有無で、機器の接続方法が異なります。

アナログ-DV変換ができるバイオの接続方法
  アナログビデオ機器から直接バイオに映像を取り込むことができます。

1 ベータマックスや8ミリビデオデッキ(カメラ)の映像・音声出力端子とバイオ側のビデオ・オーディオ入力端子を、適合するケーブルで接続します。
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2 バイオの[スタートメニュー]から[DV-アナログ入出力切り替えツール]を起動し、 [アナログ端子を使って入出力する]と[アナログ入力から取り込む]を選択します。
バイオに複数の入力端子が装備されている機種では、どの端子にデッキを接続したかを指定します。[入力を選択]をクリックします。
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3 [入力の選択]ダイアログから接続した端子を選択します。
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アナログ-DV変換ができないバイオの接続方法
  まずアナログビデオ素材をDVテープにコピーします。
アナログビデオ素材を再生するビデオデッキ(カメラ)とDV機器の映像・音声出力端子を、適合するケーブルで接続して映像のコピーを行います。

  一度DVテープにコピーされた素材は、画像や音声の劣化が少ないデジタル素材として扱えるため便利です。こうしておけばバイオ側にビデオ・オーディオ入力端子がない場合にもi.LINK接続で映像を取り込むことができます 。
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映像の取り込み方法
  「DVgate Motion」や「DVgatePlus」を使用して、DVフォーマットで映像を取り込みます。
映像の取り込み方法はバイオ活用ガイド「DVスキルアップセミナー」で詳しくご紹介しています。
■DVgate Plusをご使用の方は
「入門コース 第1回 DVgate Plusの基本操作」をご覧ください。
■DVgate Motionをご使用の方は
「入門コース」の目次に各バージョンごとの操作方法が用意されていますので、そちらをご覧ください。
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MPEG2フォーマットで取り込む場合
  取り込んだ映像に簡単な加工を行ってDVDにする場合には、直接MPEG2フォーマットで取り込みます。ソニーオリジナルソフトウェア「Click to DVD」を使用した、MPEG2フォーマットの映像取り込みの方法をご紹介しましょう。

機器の接続
  アナログビデオ機器から直接バイオに映像を取り込むことができます。

  アナログビデオ素材を再生するビデオデッキ(カメラ)の映像・音声出力端子とバイオ側のビデオ・オーディオ入力端子を、適合するケーブルで接続します。

※バイオ側にビデオ・オーディオ入力端子ない場合には、アナログビデオ素材をDVテープ にコピーして、DV機器とバイオをi.LINK接続します。
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映像の取り込み方法
1 [スタート]ボタンから[すべてのプログラム]-[Click to DVD]-[Click to DVD]を順に選択し、「Click to DVD」を起動します。
スタート画面で[ムービー]を選択し、その下にある選択項目から画質を選択します。
・[高画質]…最も画質がよく、容量は多くなります。
・[長時間]…最も容量が少なく、画質は低下します。
・[標準]…画質、容量ともに中間の設定です。
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2 [ムービーを集める]ボタンをクリックし、接続機器を選択します。
バイオ側に接続端子が複数ある場合には、接続されている側の端子を選択します。
※背面側が「VIDEO 1」、前面側が「VIDEO 2」です。

3 取り込みたい部分の少し前からテープを再生し、取り込む部分で[取り込み開始]ボタンをクリックします。
※ボタンを押してから取り込みが開始されるまでに少し時間がかかるので、早めにボタンを押すのがコツです。
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4 取り込みを終わらせたい部分で[取り込み停止]ボタンをクリックします。
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5 取り込まれた映像のサムネイルが下段のトレイに表示されます。
この操作を繰り返して、お気に入りの映像を取り込んでいきます。
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映像の保存
  アナログ映像の取り込みが全て終了したら、右上の[メニュー]から[プロジェクトに名前をつけて保存]を選択し、ファイル名を付けて保存し、「Click to DVD」を終了させます。

「Click to DVD」のプロジェクトファイルを保存すると、取り込んだMPEG2の映像も自動的に保存されます。プロジェクトファイルには取り込んだ映像のさまざまなな情報が記録されているので、プロジェクトファイルを保存しないで「Click to DVD」を終了させてしまうと、取り込んだMPEG2の映像も消去されてしまいます。必ずプロジェクトファイルは保存してください。
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  取り込んだMPEG映像は、初期設定ではローカルディスク(D:)の「Click to DVD」フォルダ内に保存されます。
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 アドバイス

取り込まれるMPEG映像の保存フォルダは、次の操作で変更することができます。
1.[メニュー]から[設定]を選択。
2.「ファイルの保存場所」をクリックし、[参照]ボタンをクリック。
3.保存したいフォルダを選択。

以上でアナログビデオの素材をMPEG2フォーマットでバイオに取り込むことができました。DVDの作成方法は「DVDの作成方法」をご覧ください。


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