「UA-5」と外部音源の接続方法
バイオと「EDIROL“AUDIO Capture” UA-5(エディロール“オーディオキャプチャー” UA-5)」をUSBケーブルでつなぎ、カセットデッキやレコードプレーヤーと「UA-5」をRCAピンのオーディオケーブルで接続します。
※フォノイコライザーを搭載しないレコードプレーヤーでは、別途フォノイコライザーが必要になります。
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バイオと「UA-5」はUSB接続なので、ライン入力端子を備えないバイオでも「SonicStage Mastering Studio」を使った、外部音源からの高音質録音が可能です。
「UA-5」にはアナログ端子の他に、同軸ケーブル使用のコアキシャル、光ケーブル使用のオプティカルといったデジタル入出力端子も装備しています。
さらに、マイクやエレキギターを直接「UA-5」に接続して録音する事も可能です。外部機器との接続に関する詳細は、ローランドオフィシャルサイトでご確認ください。
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「UA-5」の録音サンプルレイト
デジタルオーディオの音質は、サンプリングビット数(量子化ビット数)とサンプリングレートという2つの要素が大きく関係しています。「UA-5」のフロントパネルにあるサンプルレイトの設定を「96kHz REC」にすることで、24bit/96kHzのハイクオリティで録音することができます。
24bit/96kHzのクオリティについてはこちらをご覧ください 。
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ノイズ除去機能
ノイズ除去方法
  録音時に問題になるのがノイズです。「SonicStage Mastering Studio」では、録音時に「ノイズ除去」機能を利用して、カセットテープやアナログレコードなどを録音する場合に発生しやすいノイズを低減することができます。
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  また、録音後でもノイズの種類に応じて効果的に除去する機能があります。
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録音後に除去できるノイズの種類
  ■ヒズノイズ
カセットテープを再生する際に発生する“サー”というノイズです。これはアナログ磁気テープ独特のノイズで、録音されている内容に係わりなく、常に一定のレベルで出ているため録音内容のレベルが小さい部分や無音の部分で目立ちやすくなります。
  ■プチノイズ
アナログレコードを再生する際に発生する“プチプチ”という音です。専門的にはクリップノイズとかクラックルノイズ(それぞれ微妙に意味が違うが)といいますが、一般的にはプチノイズなどと呼ばれています。これはレコードのキズや付着した埃によって発生するものなので、録音前に盤面をスプレーなどを使ってしっかり拭いておけば、発生自体をかなり防げます。
  ■ハムノイズ
“ブーン”という低く聞こえる一定の雑音です。これは電源ケーブルから拾うことで発生するノイズで、東日本では50Hz、西日本では60Hzのノイズが入ります。録音機材のアースをしっかりすることでハムノイズの混入を防ぐことができる場合もあります。
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入力レベルの調整
録音時の入力レベルは、大きすぎるとクリッピング(ひずみ、音割れ)が発生しますが、クリッピングを恐れて小さな音量で録音しては良い音は望めません。ギリギリの範囲内でなるべく大きな音量で録音するのがベストです。 「UA-5」に接続した機器から録音する場合には、「SonicStage Mastering Studio」の「レベル調整」画面にある入力レベルメータを見ながら、「UA-5」の「INPUT VOLUME」を操作して、可能な限り(レベルインジケータの最上段にある赤が点灯しない範囲)大きな音で録音できるように調整します。
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バイオの「マイク」端子や「ライン」端子に接続した機器から録音する場合には、「SonicStage Mastering Studio」の「自動入力レベル調整」機能により自動で入力レベルを調整できます。
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録音シンクロ機能
音源をスタートさせたが、録音が間に合わなかった!こんな失敗を防ぎ、ジャストのタイミングで録音してくれるのが「SonicStage Mastering Studio」の「録音シンクロ」機能です。この機能は、任意に設定したレベルよりも大きな音を検知して自動的に録音を開始してくれるので、音声の先頭部分が欠けてしまうことがなく、確実な録音ができます。




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録音ファイルの分割
「SonicStage Mastering Studio」では、録音後のファイルに存在する曲間の無音部分に対して、「分割」ボタンをクリックすることにより、曲ごとに分割することができます。
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  また録音前に「無音部分に自動的に分割点マークを打つ」を選択しておくと、録音時に無音部分を自動で分割することもできます。






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ノーマライズ
録音した音量レベルが大きかったり小さかったりした場合に、「SonicStage Mastering Studio」の「ノーマライズ」機能を利用すると、まちまちである音量を一定のレベルに自動調整して、聴きやすい音量にすることができます。
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高音質のCD作成
24bit/96kHzの高音質で作成したデータをオーディオCD化する際には、16bit/44.1kHzのCD用音楽データに変換する必要がありますが、これを単純処理すると音質が劣化してしまいます。「SonicStage Mastering Studio」には「SBM=Super Bit Mapping(スーパー ビット マッピング)」というソニー・オリジナルの技術が搭載されており、「出力設定」画面で[“SBM/Super Bit Mapping”を使用する]を選択してからCDに出力すると、より高音質な音楽CDを作成できます。
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