ひとつ言えることがあります｡バイオの開発チームには､他のPCメーカーにはおそらくいないスタッフがいます｡それは｢音の神様｣と呼ばれる人たち。プロオーディオのエンジニアです｡彼らはソニーのオーディオ技術を受け継ぐ者。定期的にオーケストラのコンサートに通って耳を肥やしている、そういう人たちです。世の中では、ＰＣは音楽再生機としては代用品と思われています｡それを覆したい､とバイオは本気で考えたのです｡そこであえて選んだのが｢DSD (Direct stream Digital)｣というHi-Fiオーディオの世界の記録方式。これをPCで扱おうという大胆な発想でした。じつは現在､プロのミュージシャンのマスター音源は｢DSD｣方式での録音が増えています｡音にこだわる彼らからもPCに｢DSD｣方式をという期待の声はあがっていました｡その期待に応えたいという思いもあったのです。｢DSD｣方式の高音質を実現するには､Hi-Fiオーディオにも匹敵する性能をもつ高品位なICチップが必要です。プロオーディオのエンジニアたちの腕と耳がそれを可能にしました。｢Sound Reality｣(サウンド・リアリティー)はこうしてできたわずか7mm角のサウンドチップ｡バイオ独自の高音質エンジンです｡同時に、｢DSD｣方式を快適に扱えるソフトウェアも開発しました。｢DSD｣方式の録音･編集･再生を可能にした｢SonicStage Mastering Studio｣(ソニックステージ・マスタリング・スタジオ)と､CDの音を｢DSD｣方式に変換する｢DSD Direct｣(ディーエスディーダイレクト)です｡こうして生まれてきた音は､スーパーオーディオCDにも迫ります。ぜひお気に入りのCDで､Hi-Fiオーディオと聴き比べてください。ヘッドホンやオーディオスピーカーで聴くと､その高音質を十分体験できます｡バイオの音への志は半端なものではありません｡PCで音楽に浸る｡もう本気で考えていいですよ。