SonicStage Mastering Studioは、高音質サウンドチップ「Sound Reality」によって、音声をDSDフォーマットで録音が可能。可能な限り高音質でソースを録音したい場合におすすめです。
PCサウンドの音質は誉められたものではない……そんな時代は終わりを告げます。高音質エンジン「Sound Reality」のコアとなるサウンドICは、これまで使われてきた汎用チップとは一線を画すソニーによる独自開発。最高の音を目指し、ソニーのプロオーディオ技術と経験豊富なオーディオエンジニアによってまったく新たに生まれたものです。
DSDに加えて、PCMのサンプリングビット/レートは最大24bit/192kHzに対応。さらに、互換性も現在のPCサウンドの標準となっているIntel HD Audioに準拠しています。これまでのPCサウンドとの互換性を維持した上で、その高音質を楽しむことが可能です。
「Sound Reality」のS/N比は約106dB*と高性能オーディオ製品に匹敵する低ノイズを実現。しかし、独自開発のサウンドチップがいくら性能的に優れていても、それだけでは低ノイズとはなりません。なぜなら、その周りを取り囲むマザーボードのアナログ回路設計が重要となるからです。
そこでマザーボードのアナログ回路に、ソニーが誇る長年のアナログオーディオ技術を盛り込み、開発。徹底した実験結果を元に、マザーボード設計を行いました。サウンドチップ周辺に搭載する部品も、音質を重視した選定を行うというこだわりの設計です。
従来のPCサウンド、そしてCDやDVDといったデジタルオーディオメディアはPCMという方式で記録されています。「Sound Reality」もこのPCM方式においても24bit/192kHzに対応し、低ノイズと相まって高音質なサウンドを実現していますが、実はもうひとつのデジタルオーディオであるDSD方式にも対応しています。
このDSD方式とは新世代のデジタルオーディオメディアであるスーパーオーディオCD(SA-CD)でも採用されている、PCM方式とはまったく異なるデジタルオーディオの記録方式。DSDを使うことで、実際の生の音を、ありのままにとらえ、再現することが可能になります。
「Sound Reality」はPCM方式だけでなく、このDSD方式での録音・再生に対応したのです。DSD方式での録音ができる機器はまだ少なく、また非常に高価なためオーディオ機器の世界でも民生機器としては一般的ではありません。VAIOは「Sound Reality」というDSD対応のハードウェア、そしてDSDに対応したソフトウェアが備わることによって、民生用PCで初めてDSDを扱うことが可能となったのです。
これまでのCDやDVD、そしてPCサウンドといったデジタルオーディオではPCM(Pulse Code Modulation)方式を利用していましたが、DSD(Direct Stream Digital)方式はスーパーオーディオCDで採用されているもうひとつのデジタルオーディオ方式です。DSD方式はPCM方式とは仕組みがまったく異なっており、音声信号の大小を1ビットのデジタルパルスの濃度(濃淡)で表現しています。その特徴は非常に音質がよいこと。従来のPCM方式ではどうしてもデジタルっぽい音という雰囲気がありましたが、DSDではそれがありません。原音を限りなく忠実に再現できる、デジタルオーディオ方式なのです。
そして「Sound Reality」搭載モデルでは、進化したSonicStage Mastering Studioをプリインストール。このSonicStage Mastering Studioは「Sound Reality」の性能をフルに発揮させるためのソフトです。24bit/192kHzという高音質なPCMでのレコーディング、エフェクト処理に加え、DSDでのレコーディングにも対応したのです。これによりレコードやカセットテープといったアナログメディアのサウンドを、アナログサウンドの空気感や温かみもそのままの形で、保存でき、そのままの形で再生が可能です。
さらにVAIOではDSDでレコーディングした音をPCM方式へ変換することができます。そのため、まずはレコードやカセットテープからDSDでレコーディングし、その後PCMに変換した上でエフェクターを使って音作りやノイズ除去を行い、そしてオリジナルCDとして出力するといった使い方が可能となっています。このPCMへ変換する際24bit/96kHzさらには24bit/192kHzにしておくことで音質劣化を最小限に抑えた上でのエフェクター使用が可能となります。
Sound Realityを搭載したVAIOには「DSD Direct」をプリインストール。お手持ちの音楽CDやWAVファイルをDSD変換することができ、より高音質な素材としてSonicStage Mastering Studioを活用できます。新規に録音するときは、そのままSonicStage Mastering StudioでDSDレコーディング、手持ちのWAVファイルの場合はDSD Direct、と使い分けることが可能です。
- 音楽CD(CD-DA)
- WAVファイル(リニアPCM)
- DSFファイル
- 作成済みのDSFファイルから「DSD ディスク」の作成が可能。
SonicStage Mastering StudioおよびDSD Directでは、録音したファイルを高音質なDSDフォーマット「DSD ディスク」*1として記録型DVDメディアに書き出し可能。「DSD」方式のままディスク化して対応環境 *2で再生も楽しめます。
また、Sound Realityを搭載していないPCでもDSD ディスクの簡易再生を楽しむために「DSD to PCM Playback Plug-in」を合わせてDSD ディスクに記録可能。
詳細は「対応モデル」のページをご覧ください。
DSDが実現するナチュラルな高音質の楽しみをさらに広げる、スーパーオーディオCDマルチチャンネル対応のリファレンスプレーヤー。VAIOのソフトウェア「Sonic Stage Mastering Studio」などで作成したDSD ディスクの再生はもちろん、マルチチャンネルインテグレートアンプTA-DA5400ESとHDMIケーブルで接続すれば、DSDディスクのDSD信号をダイレクトに出力することが可能です。また、D/Aコンバーターのプラスとマイナスの出力をフィルタリング&バッファー回路を通してダイレクトに出力する、ピュアバランス回路構成を採用。DSDデコードに対応したAVアンプなどと組み合わせれば、臨場感溢れる本格的な音楽を楽しめます。
SCD-XA5400ES
HDMIケーブルでのDSD信号伝送、DSD ディスク再生を可能にしたスーパーオーディオCDマルチチャンネル対応のリファレンスプレーヤー
SCD-XA5400ES 希望小売価格176,400円(税抜価格168,000円)
10月発売予定
詳細は「スーパーオーディオCDプレーヤー SCD-XA5400ES」へ
SonicStage Mastering Studioで作成した「DSD ディスク」の再生に対応しています。
※ 動作確認済み
おことわり
- 画面はハメコミ合成です。
- 本ページに記載されているシステム名、製品名は、一般に各開発メーカーの
「 登録商標あるいは商標」です。なお本文中では(TM)、(R)マークは明記しておりません。