ショッピングやアルバム作り。PCの楽しみはどんどんプライベートなものになり､PCは生活の中に入ってきました｡でも考えてみると､家ではPCを使っていない時間のほうがじつは長い。その間は､PC自体のカタチやデザインに目が行きます｡むき出しの黒い画面。ビジネスっぽい感じのするキーボード。いろいろと気になってきます。ならば､ということで思いついたのが､ふたのように閉じるキーボードでした。これなら画面とキーボードが同時に隠せる!しかも閉じたときに場所をとらない!でも考えたバイオのデザイナーは､それだけでは満足しませんでした｡閉じたキーボードで画面を全部隠すのではなく小さな窓を設けました。この窓も使って､閉めたときにPCとは別の顔をもたせられないか？と考えたのです｡その顔は､ミュージックボックスでした｡小さな窓はラジオのチューニングを連想させる画面になります｡色も､閉めたときにインテリアのように部屋に馴染むことを目指しています｡キーボードを閉じることで､PCからミュージックボックスヘ。オンの顔からオフの顔に切り替わります｡ひと仕事終えたときには､気持ちの切り替えがほしいですよね｡バイオはこのキーボードがそんな役割のスイッチになれたら､と思います｡筆を置き､すずり箱のふたを閉める｡あるいは暖簾（のれん）を出す､しまう｡ひとつの動作が気持ちの区切りをつけてくれることがありますよね｡そんな小さな儀式を大切にしてきた私たち日本人に､この作法は似合っているのかもしれません｡家に置くPCのカタチ｡まだまだアイデアはあるはずです｡あなたも一緒に考えてみませんか。