ごらんください。これ、バイオのキーボードカバーです。単なるカバーと思うかもしれませんが、ここにはバイオの思想の一端が隠されています。いまでこそＰＣを家に置くのは当たり前になりましたが、まだそうでなかった頃の話。ＰＣを家に置こうとすると、じつはキーボードが邪魔になることに気づきました。メカっぽい。事務機器みたいだ。そもそも家では使わない時間のほうが長い。特に初心者の方はキーボードを見るだけでＰＣへの苦手意識をもちやすい。そのためにもキーボードを隠す方法はないものか？もうひとつ。家に置くと、どうしても隙間にホコリがたまる。ある日、バイオの担当デザイナーにひとつのアイデアがひらめきました。それは閉じるとカバー、折り畳むとパームレストになるキーボードカバー。一片のダンボールでできた試作品が、現在のキーボードカバーの原型となりました。キーボードを視覚的に隠す。ホコリから守る。パームレストとして使う。この一石三鳥のアイデアは、その後も受け継がれました。使うときも使わないときも、家の中で気持ちよいものであること。これがバイオの目指すホームＰＣなのです。最近では、バイオの進化とともにキーボードカバーの役割も増えてきました。type Ｈでは、カバーを閉じるとテレビモードになり、テレビ映像を全画面で表示します。そういえば仕事を終えたとき、ノートＰＣにはパタンとフタを閉めるという動作がありましたが、デスクトップＰＣにはそれにあたるものがなかった。このカバーは、いわば気持ちの切り替えのスイッチでもあるんですね。一瞬のひらめきが、ずっと受け継がれる思想に。アナログだけど、バイオだけがこだわるこの仕組み。ただいま特許出願中です。