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type R 開発者に聞く

02 Design
井関 大介デザイン

type Tシリーズを正当進化させた、安心して使える飽きの来ないデザイン

初代バイオノート505やバイオノート505エクストリーム、type T(VGN-TZシリーズ)の持つシリンダーフォルムのヒンジをもつデザインを正当に継承しつつ、より進化させた新type T。形も色も一体感を増した柔らかいデザインは、人と機械をつなぐ接点となり、優しい落ち着いた気持ちでPCと触れ合えるようになる。


キープコンセプト。正当進化の難しさ

新type Tは、初代バイオノート505から採用されたシリンダーフォルムのヒンジを継承している。ヒンジ部分を中心に液晶と本体部分の2面が美しく開くという、極めてシンプルで飽きの来ない構造である。デザイナーの井関大介は、新type Tは従来のtype T(VGN-TZシリーズ)からの正当進化だという。

井関: type Tの直系であることを示すために、新type Tはデザインを正当進化させました。シリンダーフォルムのヒンジ、アイソレーションキーボードといった基本表現は継承し、そこへパームレストからヒンジへ流れるようなデザインを新たに採用することで、新type Tではより一体感のあるデザインとしています。正当進化というのは実は、まったくオリジナルのものを作るよりも難しいことなのです。長く飽きられないデザインにするのはたいへんなこと。従来と基本を変えず、かつ表現としての新しさが求められます。

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ヒンジを中心としたシリンダーデザイン。側面を包むメッキ加工の帯も印象的だ。


デザインは機械と人の接点

新type Tは、柔らかさを感じさせる形状である。キーボードの面はパームレストからキーボード部分を通ってヒンジまで柔らかい曲線を描きながら一体感を演出している。

井関: 人間には柔らかいモノと向き合ったときの心の動きがあります。パームレストからヒンジ部分までの緩やかなカーブ、そこから生まれる光のグラデーション、触ったときの優しい感触など、そこに柔らかさを感じるのです。デザインは、機械と人との接点です。デザインとして柔らかさを感じさせることで、気構えることなくPCに向き合え、さらに愛着も生まれるのではと考えています。

新type Tを側面から見ると、メッキで仕上げられたサイドパーツ帯が周囲を覆っている。金属の帯をPC本体が挟んでいる印象だ。

井関: メッキですから鏡のようになっていて、周囲のものを反射して映しこみます。その結果、そのモノとしての存在感は薄くなります。実際よりも、さらに本体が薄く軽く見える効果があるということです。さらに、金属の持つ高級感、精悍さを感じさせます。このメッキのパーツ帯を包むように、上と下から本体がカバーしています。機械という冷たいモノを、柔らかいもので包んでいるイメージです。

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パームレストからヒンジ部分まで緩やかなカーブを描きながら続く柔らかい曲線。


カラーでも統一感を正当進化

カラーでも最新のトレンドにあわせて正当進化は行われている。新type Tのカラーは「バーガンディーレッド」、「グレースゴールド」、「シルキーブラック」の3色。「バーガンディーレッド」はアグレッシブさを感じさせる個性の強い色。「グレースゴールド」はシャープでありながら柔らかくなじみ、特に女性に人気の色だ。「シルキーブラック」はどのような方にでも受け入れられる落ち着いた色。

そして全体的に色の統一感は強められている。特に「グレースゴールド」ではボディ全体がゴールドに統一され、キーボードはシルバーに、一般的には黒である外部ディスプレイ出力端子まで白に変更されている。

井関: 色が統一されているというのは、使う人にとっては当たり前のことですよね。こうして統一感のある配色にすることで、雰囲気はがらりと変わります。しかし、実はカーボン素材を使いここまで色にこだわるのは技術的には難しく、これまではなかなか実現できなかったことなのです。色だけではありません。「シルキーブラック」や「プレミアムカーボン」、「バーガンディーレッド」の黒い部分に使われている塗装技術はパウダー塗装といって、触ったときにしっとりとした感触が伝わってきます。このあたりにも人と機械をつなぐデザインとしての柔らかさを感じていただければと思います。

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赤、黒、ゴールドの3色のラインアップ。

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ゴールドモデルは、バッテリーも特別にシルバーを用意。


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