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今回の新 type Tには、新しいOSであるWindows Vistaが搭載されている。Windows Vistaは半透明や3D表示が可能なAeroをはじめ新機能が満載のOSだが、その分だけ
Windows XPに比べると“重く”なっている。そこで、Windows Vistaを快適に動かすために、新 type TではデュアルコアCPUに加えて、2.5型HDDやフラッシュメモリーといった高速なストレージを搭載したモデルが用意されている。VAIOオーナーメードモデルでは、実に4種類の構成が選べるようになっているのだ。このアイデアを提案した、BIOSなどのソフトウェア担当エンジニアである藤井康隆はこう語る。 藤井:私は、ひとつ前のVGN-TXシリーズでWindows Vista搭載モデルの開発を経験していたのですが、「モバイルPCでWindows Vistaを快適に動かすには、デュアルコアCPUはもちろん、ストレージも高速な2.5型HDDや、フラッシュメモリーが不可欠だ」と確信しました。そこで、VGN-TXシリーズのVista搭載モデルを改造して、フラッシュメモリーや2.5型HDDを搭載したマシンを作り、それを新 type Tの企画会議に持ちこんで「こういうマシンが欲しい」と提案したのです。実際には10種類 ぐらいの構成から絞りこんで、最終的には次の4種類の構成が残りました。 |
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構成3は、開発チームの中では通称「モンスタースピード」と呼ばれたもの。デュアルコアCPUとHDDよりも高速なフラッシュメモリーの組み合わせにより、Windows XP搭載のVGN-TXシリーズよりも高速なパフォーマンスを実現している。また、構成4は、通称「モンスタースピード+モンスターストレージ」と呼ばれ、フラッシュメモリーと2.5型HDDの組み合わせにより、OSはフラッシュから起動するので高速、かつ、合計で192GBもの大容量を実現。メインマシンとして、すべてのファイルを持ち歩けるのが特長だ。 藤井:ストレージの組み合わせが異なる4つのハードウェア構成を実現するということは、実際問題として4機種分の開発をするのと同じぐらいの工数がかかるので、普段ならやりたくない作業なのです。しかし今回は、開発者全員で「あれがいい」「これがいい」とハードウェアの組み合わせを検討していく中で、どうしても落とせないという構成が4つも残ってしまったのです。実際、構成が違うと全く別のマシンと言えるぐらいに、ガラリと魅力が変わるので、使ってみるとどれも捨てがたいという、非常に悩ましい事態になるのです。私も、10周年にふさわしいマシンにしたいという、大きな情熱とこだわりがあったので、その意気込みを投入して4種類のハードウェア構成を実現しました。お客様が購入する際には、「どっちがいいんだろう?」と楽しみながら悩んで欲しいですね。また、構成1は標準仕様(店頭販売)モデルなのですが、もちろんこの機種でもVistaが快適に使えます。実際に触れてみて、新 type Tの実力を確かめてみてください。 |
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ソフトウェアの面では、VGN-TXシリーズに搭載されてお馴染みの「AVモード」がさらに進化をしている。これも、モバイルPCを使う楽しみを追求した、藤井のこだわりから生まれた機能だ。今回の機能強化について、藤井に説明をしてもらった。 藤井:新 type Tに搭載されているAVモードでは、従来からあったDVDの再生、音楽CDの再生、デジカメ写真の表示に加えて、MP3による音楽の再生が可能になりました。これによって、ハードディスクに保存されているMP3の楽曲を手軽に楽しむことができます。また今回からは、静止画についてもハードディスクに保存されているデータを表示することが可能になっています。新 type Tでは液晶ディスプレイでの動画や静止画の表示が、文字通りテレビ並みに美しくなりました。DVDやデジカメ写真を楽しむ機会がさらに増えると思います。ポータブルプレーヤーとしての価値が、格段に高まった新 type Tで、移動の時間やプライベートの時間も、さらに楽しんでいただきたいと思います。 ※VAIOオーナーメードモデルまたは法人向けカスタマイズモデルでDVDスーパー マルチドライブを選択しない場合には、「AVモード」は非搭載となります。 |