



type Rでは、クアッドコアCPU、RAIDにも対応するHDD、4スロットもあるメモリーとRシリーズにふさわしい高性能パーツが使われている。スリムな筺体ではあるが、その内部にはすでに十分なスペックを搭載しているのが type R だ。そして将来性も考慮された設計になっている。
新時代のフラッグシップとして設計されただけあって、今回のtype Rにはさまざまな最新のテクノロジーが満載されている。まずクアッドコアCPUをボードタイプのディスプレイ一体型で搭載したのは、このtype Rが世界初となっている。チップセットに最新のデスクトップアーキテクチャであるP43チップセットを採用。また3.5インチHDDも2基搭載されており、RAIDにも対応している。ストライピングで構成すれば高速性が増し、ミラーリングにすれば安定性も増す。グラフィックアクセラレーターはGeForce 9600MGTで、512MBのビデオメモリーが搭載されている。DDR2規格のメモリーも4GB積まれている。ワイヤレスLANを搭載しているのもRシリーズでは初めての試みだ。
メモリーを4GB(2GB×2枚)搭載しています。32Bit版のWindows Vistaでは3GB強しか認識されないので、事実上、最大容量を搭載しているといっていいでしょう。しかし、動画や写真を編集するにはそれくらいのメモリーがあったほうが快適なわけです。実はメモリースロットは全部で4基あり、2基が空いた状態で出荷されていて、将来的な拡張も視野に入れています。
タワー型であった従来のRシリーズとは異なり、内部スペースが限られているため、実際の使用状況調査を踏まえて、真に必要なスペックと効果のある拡張性が検討された。たとえば、HDDを最大6基搭載できるようなスペースは物理的に存在しないが、HDDの2基をこのサイズで搭載し、最大で2TBもの容量を搭載可能であり、仮に2TBを超えた容量がほしいという場合でも、eSATA 端子を使った外部増設も可能になっている。
さらにHDMI端子は、出力、入力両方に対応しており、BRAVIAや外付けの液晶とつないだり、PS3をつないでtype Rのディスプレイでゲームを楽しむこともできるわけです。これは従来のRシリーズにはない機能です。実用という点から見れば、必要なものはすべて搭載し、拡張性はバリエーションが増えていると言ってよいでしょう。

